Page Text: クリック洪水とは、実際のクリックがないにもかかわらず、クリックがあったように偽装するアドフラウドです。「クリックフローティング」や「クリックスパム」とも呼ばれます。ボットによるクリックのほか、報酬を得たユーザーが複数端末で広告をクリックすることもあります。洪水のようにクリック数が急増するため、比較的発見しやすいです。
インストールハイジャックとは、ユーザーの端末をマルウェアに感染させて、広告表示やクリック、インストールを自動で行うアドフラウドです。 ボットではなく、ユーザー行動を起点に発生するアドフラウドのため、コンバージョン後の指標は悪くありません。
発見の手がかりとして、CTIT(Click to Install Time:クリックからインストールまでの時間)が挙げられます。CTITが10秒未満のユーザーが多い場合、インストールハイジャックの被害に遭っている可能性が高いです。
不正業者が作成したボットやプログラムが、インプレッション(広告の表示回数)や不正クリックを起こすアドフラウドです。広告主はユーザーに広告が見られるといった成果が発生していないにもかかわらず、広告費を支払うことになります。
また、広告を不正クリックするだけではなく、製品レビューやSNSコンテンツの「いいね」などの深いファネルコンバージョンにも影響を及ぼすケースもあります。
ボットやプログラムを利用したアドフラウドの被害に遭った場合、突然ユーザーアクティブ率が10%まで下がったり、数日後にはアクティブ率が80%のユーザーが大量に現れたりするなどの異常行動が見られます。通常では考えにくい異常行動が見られたら、アドフラウドの可能性を疑いましょう。
デバイスファームとは、一つの端末でIDのリセットを繰り返すことで、複数の端末からアプリのダウンロードがあったかのように見せるアドフラウドです。ステルス性が高いため、自社で発見するのは難しいです。
広告費の搾取を防ぎ、正確なデータを計測するためにも、企業はアドフラウド対策に取り組むべきです。以下では、3つのアドフラウド対策をご紹介します。