Page Text: 赤潮の影響を受けやすいクロマグロの養殖では、赤潮の早期検知が重要な課題でした。ドローンが海域全体の着色具合からリスクを検知し、海水を採取します。その後、機械学習で有害プランクトンの自動判別を行い、リアルタイムで赤潮発生の危険性を漁業者に通知します。その結果、赤潮リスク通知に要する時間が98%短縮されました。
九州電力は自治体向けにドローンを使って3D測量データを収集し、AIで分析、森林資源を可視化するサービスを提供しています。従来は人が対象の山に入り、樹木の本数や種類、高さ、直径などを調べて回っていましたが、このサービスによって大きく省力化できるようになります。
「root C」はNew Innovationsが提供する需要予測AIを搭載したAIカフェロボットです。アプリから注文し、淹れ立てをロッカーで提供します。AIで需要予測を行うため、ユーザーはいれたてのコーヒーを待たずに受け取ることができます。2020年の実証実験では最大同時受け取り可能人数が20人までで、将来的には個人の嗜好に合わせたブレンドまで行う予定です。
ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運用するZOZOでは、ファッションコーディネートアプリ「ZOZOWEAR」を提供しています。
「ZOZOWEAR」では、ユーザーの閲覧するコーディネートから、AIがファッションアイテムのバーコードを検出し、保存したりそのまま「ZOZOTOWN」で購入したりできるサービスです。2020年にはさらに選んだアイテムと似ている商品が検索できる機能が追加されました。
AIは現在、社会の隅々まで導入が進むなかで、さまざまなビジネスや生活を支え、今後は多くの業界で不可欠な存在となるでしょう。そこで自社への導入を検討する際には、以下の2点から始めることがポイントです。
ステップ1:大枠の目標を設定する