Page Text: 企業が永続するためには、短期的視点での取り組み(日常の改善レベルの取り組み等)とは別に中長期的視点に立った取り組みが必要となります。特に環境が大きく変化している状況下では、「日々の業務の積み重ねとして将来が有る」という発想ではなく、「将来展望からの逆算で日々やるべきことを定める/選別する」という考えに立たなければ時流の変化から取り残されてしまいます。
しかし、中長期的視点での取り組みは、目先では利益の圧迫や業務負荷の増加を伴うことも多く、日常的な業務の中で軽視されたり、経営者自身も「本当にこれらの取り組みは必要なのか」という疑心暗鬼に陥ることが多く生じます。また、大きな組織になればなるほど様々な人が様々な局面で意思決定を行いますが、会社として一つの方向に向かうためには、それらの意思決定の判断軸を共通にすることが求められます。
全社戦略や経営計画を策定し、日常業務で忙殺されがちな中長期的視点で必要な取り組み(課題)を特定すること、そして限られた経営資源を何に優先して振り向けるのか、ということを明確にすることが、特に環境変化(経営の前提)が大きく変化するこの時世では重要となります。
加えて、全社戦略・経営計画を策定した後に行動に移す際、それまでの経営の考え方に基づいて最適化されている経営管理などの手法、組織構造などは、新しい考えに基づく取り組みの妨げになることも多く生じます。全社戦略・経営計画の策定の際にはこの点にも注意を払い、戦略・計画を実行に移すための仕掛け作りなども併せて行うことが不可欠です。
当社の強み・当社が取り組む意義
当社は多くの経験・実績を有する戦略コンサルタントを抱えるだけではなく、シンクタンク機能やマクロ調査機能、組織人事や業務・ICT、海外展開やM&Aなど各領域の専門コンサルタントを数多く有しています。加えて、当社は三菱UFJフィナンシャル・グループの一員として、グループで有する様々な機能・ネットワークの活用ができるという強みを有しています。 当社では、これらの「総合力」を活かし、
俯瞰的な視点から環境変化の本質、顧客企業の課題の根底をしっかりと捉えること